夏休みの国内宿泊旅行で予定する費用が今年、過去最高を記録しました。JTBの調査では、1人あたり平均で前年比4.5%増の4万6千円。コロナ禍前に比べて約1万円の上昇です。物価高の中ですが、ボーナスの増加もあり、旅行者数は昨年より微増の見通しです。
7月15日~8月31日に1泊以上の旅を予定する約2千人を対象に調べ、JTBが「2025年夏休みの旅行動向」としてまとめた。
宿泊費上昇に加え、沖縄や北海道など遠くの目的地の人気もあって費用増につながった。23年以来、3年続けて過去最高だった。
費用の分布をみると、2万~3万円が18.9%と最多で、4万~5万円が16.5%と続いた。日数は1泊2日が36.5%、2泊3日が32.8%と2泊までが7割を占める。
コロナ禍前の19年と比べ、日数は同じ傾向だが、費用は一変。25年は3万円未満が減る一方で、3万円超が増えた。また、同行者は家族づれが19年の67.3%から25年は59.0%に減り、ひとりが13.4%から19.3%に増加した。
JTBで予約が好調な地域は、テーマパーク「ジャングリア沖縄」が7月25日に開業する沖縄や、大阪・関西万博が開催中の京阪神などという。今夏の国内旅行者数は前年比0.3%増の7220万人となる見込みだ。
旅にもインフレの波が押し寄…